ハーパーベンソンでは、平成10年より吐瀉物処理剤「サットクリーン」を開発・製造しています。

除菌剤の添加については、利用されるお客様のリスクを考慮して、現在のところ採用を見送っております。
除菌剤を添加しない理由は下記のとおりです。

1:厚生労働省の指導に反する

吐瀉物の処理は、特に、ノロウイルスによる感染を防止するために、細心の注意が必要です。

厚生労働省では、「ノロウイルスに関するQ&A」として、吐物の処理は「次亜塩素酸ナトリウム」で拭くように指導しています。

もし仮に、嘔吐が原因でノロウイルスの集団感染が発生した際に、次亜塩素酸ナトリウム以外の除菌剤を使用していれば、対応が不十分だとして、責任を問われかねません。

2:安全性の問題

粉末状の除菌剤は、液体の除菌剤と比較して、風などで飛散しやすいという問題点があります。

除菌剤は、皮膚や目などへの刺激性が非常に高いため、皮膚に触れないよう注意が必要です。

したがって、不特定多数の人が使用する嘔吐処理剤に、粉末の除菌剤を含めることは、二次的な事故発生のリスクが高いと考えます。

3:効果への疑問

除菌剤は、細菌などの対象物に触れることで効果を発揮します。

次亜塩素酸ナトリウム水溶液に代表される液体の除菌剤は、浸透性があるため、対象物にまんべんなく触れて、効果を発揮しますが。粉末状の除菌剤は、個体なので成分が浸透しないため、ウイルスや細菌に接触できず、結果的に十分に殺菌できない可能性があります。

ですから、厚生労働省の指導のとおり、次亜塩素酸ナトリウム水溶液で除菌することを推奨します。