業務用消臭剤ミラクリーンRを使って、新幹線の喫煙車両を消臭した、ハーパーベンソン社員の体験談

禁煙車両を増やすということは

ダイヤ改正を機に新幹線の禁煙車両を増やすことになったので、消臭して欲しいという依頼をいただきました。

つまり・・・

喫煙車両 (前の日)

↓ ダイヤ改正

禁煙車両 (次の日)

せっかく「禁煙車」に乗っても、前の日まで「喫煙車」として運行していた車両だから、タバコ臭いんだそうです。

そりゃそうですよね。

前日まで、煙モクモクで走っていたんですから。

消臭試験で思わぬ結果

まずは、車両整備を行なう総合車両所で試験を行いました。

2階建てのこの車両は、天井にきれいな柄があり、全体的に色が濃いので、ミラクリーンをスプレーすると結晶が目立つ恐れがあります。

ですから天井と壁にスプレーすることは避けて、

・座席のシート
・座席の裏
・日よけのカーテン
・エアコンの吸気口
・空気清浄機  にまんべんなくスプレーしました。

噴霧量は一車両600ml。(2階建て車両のため、1フロア300mlづつ)加えてトイレに20ml程散布し約30分程で作業は終了。

1時間後、もう一度現場へ行ったところ

思わぬ結果が待ち受けていました・・・・

ミラクリーンをスプレーしたほうが臭いのです!!

職員の方々は

「消えた感じはしないねぇ」

「なんか余計に臭いぞ」

「違った匂いがするよ」

などなど、言いたい放題・・・。

私も現場を確認してみると、たしかに臭い

明らかにラクリーンをスプレーした車両のほうが臭いのです。

バクテリア臭やタバコの臭いが混ざったような何ともいえない臭気が車内全体に漂っています。

実はこの車両、使い始めて3年以上経っているそうです。

月に1度の車両洗浄では、ゴミを取るだけで交換はもとより、シートのクリーニングもしていないとのこと。

3年もの間、毎日のタバコの臭いをシートやエアコンがしっかり溜め込んでいました。

そこにミラクリーンをスプレーすると

水分を加えたことによって、この蓄積された臭いが一気に放出されたようです。

たとえば、乾燥した生ごみに水をかけると、臭いが戻ってきます。

悪い例えですが、そんな感じ。

果報は寝て待て

「これじゃぁ簡単には消えないな・・・」

と思いながら1週間後、先方から報告をいただきました。

「トイレの臭いは消えました。

車両は、タバコの臭いは減りましたが、違う臭いがまだ残っています」

とのこと。

そして、作業より約1ヶ月経ったある日、

「車両の臭いも消えました!」

と連絡をいただきほっと一安心。

これほどまでに時間がかかるとは。

しかし、ミラクリーンのすごいところは

この1か月間、通常通り「喫煙車両」として運行していたのです。

つまり、毎日タバコを吸っていたのに、少しずつ着実に臭いを消していったのです。

それで、ミラクリーンが東北新幹線の消臭用として採用になりました。

ダイヤ改正の前日に全ての車両を一気に消臭するのは作業量の問題から難しいのですが、ミラクリーンを使った場合は、あらかじめスプレーしておけば、喫煙車量として運行しても、じわじわとニオイを消してくれます。

ですから、ダイヤ改正の翌日から禁煙車両として使っても問題ないのです。

まさに、今回のニーズにはぴったりだったというわけです。

その後も他の車両用でご注文いただいています。

消臭ひとくちメモ

喫煙室などでご使用いただく場合、タバコを吸っているときの煙の臭いはさすがに消せません。

壁に付いたヤニを洗剤でよく落として、乾いた状態の壁にスプレーして下さい。

朝には部屋にタバコの臭いが残っていない状態にすることができます。

また、臭いが部屋に蓄積するのを防ぎます。